住宅の外壁塗装の塗り替えについて紹介していきます。
その第2回です。
(何回まで続くかは未定です)
今回は、外壁の塗装を塗り替えないまま放置すると、どうなってしまうのか紹介したいと思います
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塗装が劣化するとみすぼらしくなります
塗装が劣化した状態で放置するとどうなるのでしょう。
まず色があせて、見た目がみすぼらしくなります。
ただ、家の外観は生活することには直接関係をしませんので、まわりからどう見られているかを気にしなければ、お金もかかるし放置してもいいや、と思ってしまうかもしれません。
また、塗装が劣化しても見た目があまり変わらない色。白やグレーのカラーであれば、前回の記事で紹介した「ツヤがなくなる」「チョーキング現象」は目立たなくて劣化に気が付かない可能性があります。
塗装が劣化するとサイディングの中性化が進みます
住宅の外壁に使用される一般的な窯業系サイディングはアルカリ性でできています。
アルカリ性を保っている間はサイディングに多少の柔軟性があります。
木造の建物は見た目にはわからなくても、風などで振動しています。サイディング自体も昼夜の温度変化や湿度の変化などで伸び縮みします。
サイディングは硬そうに見えますが、柔軟性によって、それらの動きに追従しています。
酸性雨によって、中性化が進行します。
保護していた塗装がなくなると、水分が直接サイディングに触れることになり進行が早まります。
サイディングの中性化は空気に触れることによっても進みます。
空気に含まれる二酸化炭素と反応して、サイディングの表面から内部へ中性化が進行していきます。
中性化が進むとサイディングがモロくなります
中性化はマンションなどコンクリートの建物でよく話題になりますが、住宅に最も使われている窯業系サイディングもコンクリートと同じセメントを原料としているので同じように中性化していきます。
サイディングの中性化がすすむと、柔軟性はなくなり、硬化していきます。
硬化すると動きに追従できなくなり、ひび割れたり、欠けたりしやすくなるなど、サイディング自体がもろくなります。
中性化したサイディングをアルカリ性に戻すことはできません。
放置することで、中性化は少しずつ進むことになります。
ひび割れはサイディングの劣化と壁内結露の要因になるかもしれません
中性化でひび割れが発生しやすくなると書きましたが、サイディングの許容範囲以上に熱収縮などで建物が動く可能性もありまし、外的要因などでひびが入ることがあります。
サイディング自体には防水性がないので、ひび割れた部分から雨水が侵入してサイディングに染みていきます。
そこからサイディングの中性化が始まりますし、透湿防水シートに長く水が付いた状態になる可能性があります。
湿気った状態が続くと、壁内の屋外側(透湿防水シート表面)も水気を含みやすい状態になり、壁内結露が発生しやすくなる可能性があります。
壁内結露は、その名の通り壁の中(透湿防水シートの内側)で結露が発生します。
壁の中で結露が発生すると、土台や柱、梁が湿気った状態になります。
知らず知らずのうちに木材が腐朽したり、金物が錆びて本来の強度を発揮できなくなる可能性があります。
ただ外断熱、内断熱など断熱工法で条件が変わってくるので一概にはいえません。
壁内結露については違う機会に紹介したいと思います。
ひび割れは早めに補修しましょう
施工した会社に相談して補修する(気がついたらひび割れていた)
外的要因がないのに気がついたらひび割れたり、欠けたいた場合。建物が建ってから10年以内であれば、施工した工務店、ハウスメーカーに瑕疵担保責任がありますので、無料で補修してもらえるはずです。
見つけたら、なるべく早く施工した会社に連絡して補修してもらいましょう。
火災保険で補修する(地震、落雷、台風、豪雨災害、飛翔物の衝突など)
地震や落雷、豪雨災害など外的要因の場合、火災保険で補償できる場合があります。
加入している保険会社に相談して、早めに補修しましょう。
保険を利用する際は、見積もりが必要になります。
火災保険で補修する場合は、金額よりもしっかりとした仕事をするところを選びたいところです。
一括見積もりを利用して、内容を比べてみるのもいいと思います。
『ハウハウ オーノ』に相談する ⇒ お問い合わせフォーム
外壁塗装の一括見積もりサイトで相談をする ⇒ 【ヌリカエ】
長期間放置したサイディングは状態をチェックしてから塗り替えられるか判断しましょう
長期間放置したサイディングの塗り替えをする際は、サイディングの状態をチェックすることも大切です。補修して塗装すれば大丈夫なのか判断が必要になります。
中性化が進んでしまったサイディングは、ひび割れが発生しやすくなってしまいます。
この状態で補修をして塗装の塗替えをしても、サイディングがすぐにひび割れたり、欠けたりしてしまいます。
塗替え直後は、元通り新築のような外壁になるかもしれませんが、サイディング自体が劣化しており、新築時の性能を期待することはできません。
せっかく高いお金を支払ってキレイにしても、すぐにひび割れが発生して補修が必要になる可能性もあります。
塗装しておしまいという外壁塗装屋さんはいないと思いますが、塗装後の保証についても確認しておきましょう。
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外壁のサイディングの状態をチェックしてもらう ⇒ 【ヌリカエ】
(外壁塗装、張替えの見積もりになります)
サイディングの状態が悪いと張替えが必要になることもあります
サイディングの劣化が進行してしまっている場合は、張替えが必要になります。
当然、塗り替えよりもコストが掛かってしまいます。
張り替える他には、現在の外壁に新たな外壁で包み込むカバー工法があります。
壁内部の木材に影響があると、一気に家自体が傷んでしまいます。
大切な家を維持していくためには、外壁を健全な状態に保つことが一番です。
サイディングの劣化が進んだ場合は、張替えやカバー工法を検討しましょう。
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外壁塗装or張替えの見積もりを一括でしてもらう
今はネット上に様々なサービスがあります。
外壁塗装か張替えの一括見積もりをしてくれるサービスもあります。
一度に複数の塗装専門店から見積もりがとれるということなので、申し込んで相談するといいと思います。
外壁の塗装or張替えについて相談してみる ⇒ 【ヌリカエ】
(外壁の塗装or張替えの見積もりになります)
外壁の塗装or張替えの直接の相談も承ります
「ハウハウ」を運営するFrameWork設計事務所では、岐阜市近郊限定になりますが、外壁塗装、張替え、リフォームなどについての相談も承ります。
住宅に限らず、マンション、アパート、工場などについてもご相談ください。