今日と明日の2日間 東京に行きます。
東京に行きたいな~
と思いながら、なかなかタイミングがなかったのですが、
定期購読している「日経アーキテクチュア」が
創刊30周年を記念して、読者限定でシンポジウムを開催するという記事が
3月に誌上に発表されていたのを見て 早速、申し込んで行ってきました。
創刊30周年記念シンポジウム
「建築の過去,現在そして未来へ」
最初の講演は、
安藤忠雄さんです。
今年になって安藤さんの顔を生で見るのは2回目です。
最近は「表参道ヒルズ」でテレビで見るのが多くなりましたね。
テーマは「住吉の長屋から表参道ヒルズまで」
テーマが純粋な建築作品になっているのは珍しいので、
建築についてたくさん語ってくれると思い楽しみにしていました。
内容は、何度か聞いたことがあるものもありましたが、
初めて聞く内容もあり、楽しく聞けました。
仕事がなかったとき、都市づくりを大阪府知事に提案して、
却下された時代を過ごして、
今は、都市づくりに影響を与える建築を作っている。
「住吉の長屋」までは、建築を自分の作品として考え、
住む人のことを考えなかった。
建築家村野藤吾さんに
「住吉の長屋」が賞の候補になったとき
「賞を与えられるのは、建築家よりもこの家に住む住人」
と住み手がいる事を意識した。
それからは、住むことを考えるようになり、
クライアントの意見を聞くようになった。
今までは、クライアントの意見を聞いてきて疲れたと言う安藤さん、
これから、また自分の作品というスタイルに戻して仕事するとのことで、
とても楽しみです。
2016年 東京オリンピックの主要施設の基本デザインを
安藤忠雄さんがすることになったそうです。
福岡が磯崎新さん どちらが実現するのでしょう。
安藤さんがすることになった場合、どんな新しい競技場などができるのかと思ったら、
以前の東京オリンピックの施設を改修して使うことを基本にするということです。
それを条件に石原都知事からの依頼を引き受けたとのことです。
記事:五輪招致争い、東京は安藤忠雄氏に依頼し、福岡の磯崎新氏に対抗
新しい物を作ることは、
新たな人の流れや、物の流れを生みます。
古い物の存在をいずれ忘れ、
なくなったとき寂しく感じます。
表参道ヒルズで実践した、旧同潤会アパートの再現。
人の心に残るものを大事にする考え。
住人よりも、安藤さんが残すことを強く望んだということです。
安藤忠雄さんを大きく刺激した東京オリンピックのシンボル的建物。
丹下健三さんの「国立代々木競技場(wikipedia)」
講演会で毎回でてくる建築です。
手を加えて、再びシンボルにするのか、
新たなシンボルを作り上げるのか、
どちらでも楽しみです。
ちなみに、次回の
「新日曜美術館」
6/4 9:00~ or 20:00~
時代の顔をつくる~建築家 丹下健三の生きた道~
です。
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