三段の瀬
7/12
梅雨の長雨と台風8号の影響で増水した長良川。
ラフティングのスタート地点には、荒々しい長良川を見てテンションが上がったのか、元気のいい若者たちがいっぱい。梅雨の中の晴れ間。じっとしているだけでも汗が溢れてくる程の暑さ、その中でボブくん(インフレータブルカヤック アウトロー)を膨らます。途中暑さに耐え切れず、長良川でクールダウン。
準備を終えた頃、長良川で知り合ったしげさんが上流から下ってきた。たくさんのラフティングボートを見送ったあと、ぼくらもスタート。
講和橋をくぐると、最初の瀬。「三段の瀬」。遠くからでも荒々しさがわかる。前回の川下りで沈しなかったので、ちょっとは慣れたかなと、激しいところに突っ込んでいく。
白波は量をまし、波の上下も激しい。1段目はホールの左脇を横向きになりながらも、ギリギリクリア。
右前方のエディに先行したしげさんが停滞しているのが見えた。近づいていこうとすると、行け行けと手で合図。進路を真っ直ぐにする。
直前には大きなバックウォッシュを持った大きなホール。ここまで来た浅い経験から、突っ込んで試したい気持ちとが勝り、そのまま突っ込む。ホワイトウォーターはララと奥さんを飲み込む。たまらず、ララはボブから川面にジャンプ。強烈なバックウォッシュに押し戻され、何もする術がない(知識がない)。ボブが横を向き、ボブが傾き始める。
傾いたボートから、何も固定されていない奥さんはあっさり、川の中へ落とされる。僕はサイストラップで足を固定していたので、なんとか傾きと逆方向に体を持って行こうとするが、傾きはより角度を増して、ひっくり返った。
ボートに固定されたままの足。ひっくり返った状態で、時間が止まる。抜けださなきゃ。力任せに足を引き出し、頭を水面からだすと、ひっくり返ったボブの中。まだ瀬の中なので気を抜けない。水中に一旦潜って、ボブの外側へ。
ボブが流されないよう、前前回の長良川川下りで学んでボブの後方に取り付けたスリング(ロープ)を掴む。瀬は激しさをまだ残し、水面と水中では流れに差がある。ボブを掴んでいると、水中の流れで体が持っていかれ、ボブが顔にあたり、顔が沈む。苦しい。
後ろを見ると、ベテランのしげさんも沈していた。
ホワイトウォーターに揉みくちゃにされながら、なんとか通過。途中、ララが左岸にいるのは確認できたが、奥さんの姿は確認できなかった。流れはまだ速い。流される横を、ラフティングボートが通過する。「大丈夫ですか?」と声が掛かる。あまり大丈夫じゃないけど、「だいじゅぶです」と息を切らしながら、迷惑かけたくないので答えた。
気が付くと、サングラスがなかった。ヘルメットの頂部をさわると、つけていたはずのアクションカムがない。焦ったけど、リーシュコードのお陰で、流されずに済んだ。
しげさんを見ると、ボートに乗ろうとしている。それを見て、僕も乗船に挑戦。まずはひっくり返ったボブを起こす。それから勢いを付けて乗り込もうとするが、いまいち勢いがつかず、失敗。台風の影響なのかいつもより冷たい川。体力の消耗が激しい。
ボブを岸に持って行こうと、泳ぐが全然引っ張れない。辛い。しげさんの方を見ると、スローロープを持って、岸に向かっていた。なるほど、と僕もボブからスローロープを引き出し、ボブはそのまま流れに乗せ、自分だけ岸に泳いだ。
岸からボブを引張、回収。奥さんとララを探す。奥さんがパドルを高々と上げアピールしていた。100mくらい上流。よかった。無事だった。
奥さんのいる対岸からララが泳ぎ始めたのが見えた。流れが急な場所でとても辿りつけそうにない場所。ララは必死に泳ぐ。しかし、流れには勝てず、下流に流され始める。それでも必死に泳ぐララ。
ララの横をラフティングボートが通過。「かわいい」を連呼しながら、通り過ぎる。お構いなしに必死に泳ぐララ。
どんどん流されるけど、奥さんの方に近づこうとしている。でも実際は僕の方に近づいてきていた。ララを呼ぶと、気がついて、こっちに泳いできた。無事合流。
奥さんも川に入って、流れて合流。
しげさんもラフティングボートからしんのすけ君を受け取り、合流。
いきなりハードな川下り。
この先どうなるか心配だったけど、ここからは楽しく川下りできました。
増水した長良川、面白い。
家に帰って体を確かめると、腿の付け根のあたりが、サイストラップを無理に外した影響で、皮がめくれており、痣ができていた。脇腹の辺りも、擦れた感じがあり、痛い。笑うともっと痛い。沈した時にぶつけたみたい。
水位:72cm(新美並橋)
川下り 記録
板取川 4
気田川 1
長良川 4(2013年 1)
合計 9
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