長良川国際会議場の屋上庭園から金華山の岐阜城を眺める
2017年1月19日
長良川国際会議場で催された「岐阜県木造住宅耐震相談士」養成講習会に参加してきました。
昨年の2016年には3月の震度7の熊本地震と震度6の鳥取県中部地震が発生しました。
FrameWork設計事務所がある岐阜市は、以前から南海トラフ巨大地震がいつ起きてもおかしくないという状態です。
震災が起きた場合、岐阜市全域で震度6弱以上、最大で6強が想定されています。
想定されている被害が、全壊が7800棟。半壊が58000棟。死者180~470人。負傷者7800人~13000人。(講習会のメモ書きから)
考えるだけでも恐ろしい数字です。
1.南海トラフ巨大地震
・岐阜市内全域で震度6弱以上の揺れに見舞われ、最大で震度6強が予想されます。
・地震動が継続時間が4分と長いことから、市内の約47%で液状化が起こる可能性があると予測されます。
発生時刻
冬の朝5時
夏の昼12時
冬の夕方18時
震度
6弱~6強
○震度6強の地域(市内の約23%)
(日置江、柳津、鶉、茜部、厚見、加納西、加納東、長森東、長森西、長森南、長森北、梅林、白山、華陽、本荘、三里、市橋、鏡島の一部。木田、七里、合渡、三輪北、方県の一部。)液状化危険度
PL>15 32% 、5<PL<15 15%
建物被害
全壊
7,482棟
半壊
21,029棟
焼失棟数
6棟
11棟
106棟
人的被害
死者
257人
96人
191人
負傷者
3,492人
1,323人
2,507人
岐阜市HPから
岐阜市では、南海トラフ地震よりも被害が大きいと心配なのが、養老―桑名-四日市断層帯地震です。
講習会で予想された被害は、全壊50000棟。半壊85000棟。死者1200~3100人。負傷者19000~26000人。(講習会のメモ書きから)
2.養老―桑名-四日市断層帯地震
・岐阜市内全域で震度5強以上の揺れに見舞われ、最大で震度6強が予想され、震源に近い南西部において、震度6強の範囲が多く分布します。
・内陸直下型であるため、地震動継続時間が30秒程度と短いが、南海トラフ巨大地震より強い揺れが予測される地点が多くなります。
発生時刻
冬の朝5時
夏の昼12時
冬の夕方18時
震度
震度5強
~
震度6強
○震度6強の地域(市内の約45%)
(日置江、柳津、鶉、市橋、三里、鏡島、本荘、茜部、加納西、加納東、華陽、白山、本郷、京町、明徳、本郷、木之本、徹明の全域。
長森西、岩、芥見、日野の一部。
木田、七郷、合渡、島、城西、早田、則武、鷺山、西郷の全域。
網代、方県、黒野、常磐、岩野田、岩野田北、長良、長良東、三輪北の一部。)液状化危険度
PL>15 12% 、 5<PL<15 17%
建物被害
全壊
20,205棟
半壊
29,132棟
焼失棟数
136棟
181棟
567棟
人的被害
死者
867人
340人
681人
負傷者
6,137人
2,588人
4,678人
岐阜市HPから
岐阜県では、木造住宅(木造住宅耐震診断事業)が行われています。
岐阜県内の全ての市町村で、無料もしくは補助を受けて耐震診断を受けることができます(岐阜県HPから)。
今回は、この耐震診断をする「岐阜県木造住宅耐震相談士」に登録するための講習会でした。
診断を受けて、危険な状態の判定がでても補強をしなければ、状態は変わりませんが、今住んでいる家の耐震性を知るだけでも意味があると思います。
熊本地震では、何度も余震がありました。1度目の揺れで耐えた住宅がその後の揺れで被害を受け、崩壊したりしました。
1度目の揺れで、避難をすることを考えることができるようになると思います。
講習会にはたくさんの人達が参加していました。
直接、家主さんから依頼を受けることはないとのことなので、自分に耐震診断の依頼がやってくるかわかりませんが、依頼を受けた際は、真剣に取り組みたいと思います。
岐阜県のHP
(直接リンク不可なので、岐阜県:木造住宅(木造住宅耐震診断事業)で検索してください)
木造住宅耐震診断(無料耐震診断):岐阜市
(2016年1月23日現在、新規申し込みは停止しています)
南海トラフの巨大地震等の被害想定調査結果について:岐阜市
(ブログ内、引用したページです)
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