いつかは行きたいと思っていた犬島。
念願叶って、行ってきました。
ララは行けないと思ってましたが、ネットで検索すると犬連れで訪れている人もいます。
実際、大型犬のララ(ゴールデンレトリバー)も渡ることができました。渡る方法はまた別で紹介しますね。
今回の犬島訪問はいろいろな偶然が重なってラッキーな訪問となりました。
犬島上陸
宝伝港から船に乗って犬島にやってきました。
ララも一緒です。船も上手に乗れました。
まずはチケットセンターへ。
8:45 スタッフは準備中でしたが、カウンターには声を掛けてくださいとあったので、声を掛けると対応してもらえました。
事前で調べた情報で犬島精錬所美術館は10時オープンだと思いましたが聞くと、9時から開館しているとのこと。
鑑賞料2,060円/人(犬島精錬所美術館、犬島「家プロジェクト」シーサイド犬島ギャラリー共通)を支払って、無料の音声案内も借りました。
ララも一緒に犬島精錬所美術館を目指します。
犬島精錬所美術館
犬島精錬所美術館は、犬島に残る銅製錬所の遺構を保存・再生した美術館です。「在るものを活かし、無いものを創る」というコンセプトのもと作られた美術館は既存の煙突やカラミ煉瓦、太陽や地熱などの自然エネルギーを利用した環境に負荷を与えない三分一博志の建築と、日本の近代化に警鐘をならした三島由紀夫をモチーフにした柳幸典の作品、また植物の力を利用した高度な水質浄化システムを導入しています。「遺産、建築、アート、環境」による循環型社会を意識したプロジェクトといえます。
出典:https://benesse-artsite.jp/art/seirensho.html
9:05 犬島精錬所美術館に到着。
「ララはお留守番ね」と伝えるとこの表情。可哀想なので、博美さんと交代で見学することにしました。
まずは博美さんから。約1時間じっくり鑑賞。興奮気味で大満足だったみたい。
さらにゴールデンウィークだというのにこの時間鑑賞していたのは博美さんただ1人。美術館、まるごと貸切状態です。
10:00 いよいよ美術館に入ります。
何本も地面から伸びる時間の経過を感じさせる古びた煙突。
自然エネルギーを利用した美術館の換気装置。
足元はカラミ煉瓦(銅の精錬時に排出されたスラグ(鉱滓)で造られたもの)が敷かれています。
入館しました。(内部は撮影禁止なので写真がありません)
ありがたいことに僕も1人です。
学芸員の人に案内されるのですが、1対1でちょっと気まずい感じ。案内の決まった文章に声をかけたくなりましたが、やめておきます。
案内が終わり、内部への扉が開かれます。
目に入ってくるのは、一直線に続く通路の先に光る出口。
でも通路は真っ直ぐではなく、実際は鏡で光を屈折させている。鏡に近づいていって曲がって、次の鏡へ。
気がつくと、鏡なのに自分の姿が映ってない気がする。改めて、鏡の前に立ったら映ってました。鏡から次の鏡へ意識が移って、映るのに気が付かなかった。
振り返ると、入ってきた入り口の方には太陽。
太陽から降り注ぐ光となって歩いているイメージかな。
太陽(入口)から遠ざかるほど、ゴーゴーという音が大きくなっていきます。人工的に出しているのかなと思える音だけど、この美術館は自然エネルギーだけを利用したところ。いつも音がするかわからないけど、視覚だけだと思っていたのが、聴覚も楽しませてくれるとは思ってもいませんでした。
通路の先には現代アーティストの柳幸典さんの作品(三島由紀夫に関連したもの)が展示されています。
風に揺らぐ、扉たどの部屋の一部。
大きな石に張られた水面は、室内空間の壁面の半円を映しまさに皆既日食を感じさせます。
4畳半の風除室に案内され、学芸員に解説から解説を聞き、そこを出ると明るいサンルーム。訪れた日は開放されていました。
風除室も、サンルームも柳幸典さんの作品があります。
ゴールデンウィークに一人ではなかなか鑑賞できないと思います。本当にラッキーでした。
犬島精錬所美術館。大満足の時間を過ごせませした。
近代化産業遺産
美術館からでてそのまま近代化産業遺産を見学。
こちらも誰もいない。
木々が生い茂った中に見学通路があるけど、キレイに手入れされていて落ち葉さえもほとんどないことに驚きながら足を進めます。
草木に侵食された建物や、花崗岩の切り出しに溜まった水。長い年月をかけて人のものから、自然に還っていく姿も感じさせます。
西部警察の最終回、大爆破の舞台にもなった犬島の精錬所跡地。
爆破された煙突はどこにあったのでしょうか。
再び 犬島精錬所美術館
この後、人がいる状態の美術館も体験したかったので、再び美術館に戻って再度入館しました。
学芸員さんの説明も少し変わりました。
通路の先に浮かぶ人影。太陽の前に現れる人影。
誰もいない時とは違った印象を与えてくれます。(他の人と距離を取ったほうがいい感じ)
2度目も満足させてもらえました。
久しぶりの美術館。
刺激を与えてくれます。
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